どんなピアノ曲でも弾けるようになる4つのコツ

少し難しいピアノ曲にチャレンジする際、なかなか上達せずに諦めてしまうこともありますね。そんな時は、今回ご紹介する4つのコツを意識してみましょう。

by Jonas Gößling

ピアノの練習過程では、時にはイライラすることも。毎日毎日、何週間も練習しても、進歩の兆しが見えてこないこともありますよね。でも、正しい練習方法を身につければ、上達を早めることができるんです。今回のピアノブログでは、上達の速度を早め、練習のモチベーションを維持するための4つの重要なヒントをご紹介します。

1. まずは名曲から

Man with headphones

ピアノ練習においては、知っている曲を弾く事が最高のモチベーションになります。もちろん弾き始める前には、鍵盤の見つけ方や手の位置など、基礎を学んでおくおく必要があります。ですが、基礎準備に何日も費やす必要はありません。曲を選んで早速弾いてみましょう。

自分のレベルに合った曲を選ぶのは、実は意外と難しいもの。簡単すぎると飽きてしまうしし、難しすぎると挫折してしまいます。好きな曲やクラシック曲の中から、自分のレベルに合った編曲を見つけることに集中しましょう。flowkeyでは、初心者向けのアレンジはすべて緑の角でマークされています。全くの初心者の方は、レッスンコースの「最初のステップ」をチェック。初心者向けの楽譜を使って、ピアノ演奏をステップバイステップで学べます。このような方法で、自分のレベルに合った曲が必ず見つかります。

初心者が弾きやすい楽譜を見分けるポイント:

  • 左手(ヘ音記号)の音符の数が少ない
  • 三音以上の和音(コード)がない
  • 早すぎる運指や、手の大きな動き・ジャンプがない

まずは選んだ曲を聴いて、次にピアノでどう演奏されているかをビデオで見てみましょう。そして、最後に楽譜を読みます。 この3つを行えば、ピアノを弾く準備は整います。

2. 曲を切り分ける

Song section in flowkey

弾きたい曲の楽譜を入手したら、まずは約4〜10秒ずつのセクションに分割して練習を始めましょう。ピアノを練習している間、あなたの脳はフルスピードで動いています。脳は新しい複雑な手の動きを覚えまますが、記憶容量には限りがあります。研究によると、4~10秒というのは、脳が集中できるちょうど良い長さだと言われています。

一度に全曲を覚えるのではなく、1日に1つのセクションを覚えることに集中しましょう。flowkeyでは、ループ機能を使って好きな部分を反復練習できます。練習したい部分の楽譜をを選択して、再生ボタンを押すだけ。

理想的な学習スケジュールの例:

  • 月曜日:最初のセクションを学ぶ
  • 火曜日:2番目のセクションを学び、両方のセクションを続けて弾く
  • 水曜日:3番目のセクションを学び、1〜3セクションを続けて弾く
  • 木曜日:4番目のセクションを学び、4つのセクションを続けて弾く。これを繰り返す。

このように少しずつ学ぶことで、一度に通して練習するよりもずっと速く弾けるようになるはずです。また、毎日小さなブレイクスルーがあるので、練習のモチベーションにもつながります。

3. 右手と左手を別々に

Hand picker in flowkey

両手で弾こうとする前に、まずは右手と左手、それぞれ別々に弾けるようになりましょう。すでに述べたように、私たちの脳は一度に多くのことを学ぶことができないからです。いきなり両手の動きを覚えることは、脳にとって少しオーバーロードなので、習得に苦労することになります。

ピアノを習っているとき、脳はどのように働いているのでしょう:

  • 右手の動きを学習し、記憶する
  • 左手の動きを学習し、記憶する
  • 両手の動きを統合する

コツは、それぞれの側面を別々に作業すること。つまり、左手と右手のパートを別々に練習する事です。flowkeyのプレイヤーの手のマークをクリックすると、右手だけ、左手だけ、そして自信がついたら、両手を一緒に練習することができます。

例えば、こんな学習スケジュールはいかがでしょう:

  • 月曜日:最初のセクションを練習。右手5分、左手5分、両手5分。
  • 火曜日:2番目のセクションを練習。右手5分、左手5分、両手5分。その後、さらに5分かけて1〜2セクションを通して練習。
  • 水曜日:3番目のセクションを練習。右手5分、左手5分、両手5分。その後、さらに5分かけて3つのセクションを通して練習。

1日に計20分練習することになりますね。果たしてこれで十分なのでしょうか? そう、これが4つ目のヒントです...

4. 練習を毎日のルーティンに

Calendar

週に一度、2時間練習をするよりも、1日20分ずつ練習した方がより良い結果が得られます。練習時間よりも、練習頻度の方が大事なのです。つまり、週に2回の20分練習は、週に1回の40分練習よりもずっと良い結果が得られるのです。みなさんにとっても、1日20分だけピアノの前に座る方がずっと楽ですよね。ピアノ練習を毎日の習慣にしてみてください。練習が楽になり、曲がより早く弾けるようになります。

これらのヒントを参考に、皆さんのピアノ練習が少しでも楽になることを願っています。今すぐピアノに向かって弾きたくなったかもしれませんね。Enjoy!

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